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ダニエル R.ラッセル総領事
Text in Japanese
大阪賑わい創出プランへの期待
大商ニュース 2006年2月25日付
1987年から89年まで副領事として大阪で勤務してから16年、念願叶って2度目の大阪勤務が実現し、
昨年の夏、総領事として再び大阪へ赴任しました。バブル期にあった十数年前とは異なり、この間、
厳しい経済状態が続いていたようですが、ここ1、2年で低迷していた関西経済が回復し、景況感に
明るさが戻ったことは、正月に出席させて頂いた幾つかの新年会でも感じられました。さらに、大阪が
“賑わう”ために、外国人の視点で幾つか意見をさせていただきたいと思います。
大阪は、観光産業などソフト分野にもっと注力すべきと考えます。歴史的な宝物が多く存在する
街であると共に、ユニバーサルスタジオのようなアミューズメントパーク、世界レベルの博物館、
美術館、又、文楽など上方伝統芸能も多数存在し、文化水準の高い、新旧の魅力を合わせ持つ街です。
公共の交通機関も発達し、特に私鉄は首都圏よりも充実しています。空港施設も充実し、ツーリストを
受け入れるインフラが整っています。
さらに、戦前戦後と日本の経済成長を担ってきた大阪の企業そのものが歴史的な意味を持つことに
目を向け、そういった企業の資料館等をもっと国内外に向けて宣伝すべきではないでしょうか。
アメリカに例を見ますと、アトランタにある“ワールド・オブ・コカコーラ”のようなものです。
これらの魅力を宣伝し、ツーリストに利用しやすいものにするためには、地元の官と民が協力し、
同じ方向性を持って共に活動すべきでしょう。
最近利用範囲が広がったIC乗車券「PiTaPa(ピタパ)」など複数交通機関の共有パスもできていますが、
さらに観光地や博物館、美術館の入館料を格安に含んだパスなどがもっと充実してもいいかと思います。
やはり、大阪の売りは“安さ”と“質の高さ”です。世界バラ会議や世界陸上などここ1,2年の間に
大阪で開催される様々な世界的イベントは、その魅力とサービス精神を国内外に宣伝するのに
絶好の機会になると思います。
さらに、京都、神戸、奈良など他の主要都市とも連携し、互いにウィン・ウィン
(ともに利益を得る)の関係になるべきでしょう。
さらに、大阪は、ビジネスの面でもバイオ、IT、教育など新しい分野の産業と大阪の力の源である
製造業、オンリーワン技術を持つ多くの中小企業など、新旧の魅力を持っています。これらをいかに
宣伝し、企業誘致につなげていくかが今後の課題です。例えば、外資系企業向けにセミナーなどを
行う際、東京経由の発信だけではなく、直接海外へ出て宣伝する機会を増やしたり、海外から東京へ
来ているビジネスマンに大阪まで足を延ばしてもらう工夫をもっとすべきと考えます。外資の資金力と
技術力をうまく利用することも大切だと思います。大きな資金力をうまく使い、技術を伸ばし競争力を
高め、素早くビジネスにつなげることです。これからは貿易から投資の時代へと変わりつつあると
感じます。
私も大阪ファンの一人として大阪の発展に協力させていただきたいと思っています。
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